日本人女性アーティストNobuko Horiの2007年の唯一のアルバムです。これ1枚しか作品を残していませんが、強烈な印象を残す内容になっています。ノイズ系アブストラクトなサウンドにスキャット系ボイスの多重録音。まるで異次元から聴こえてくるような
音楽になっています。
1. Kuk
2. Talk To You
3. GGGGR
4. Hmmm
5. Sukinan
6. Humummmm
7. Nuine
8. ITE
9. Hug Or Kiss Me
10. Yumy
11. Soi
12. XEXE
13. Dashyou
14. OOO
15. Hei
ほぼノイズを集めたようなサウンドですが、わずかに音程感を持った電子音が調性を派生させ、そこに何語かわからないような歌がフレージングされていきます。時には逆回転、リーバスされたボイス、音色、人間味を演出させる為だけに存在するようなボイス、デジタル処理、プログラミングされていますが、歌自体はとてもエモーショナルでソウルフルな歌い方なので、物凄い違和感を植え付けてくれています。
異次元的な違和感、それこそが彼女の特徴と言えるでしょう。抽象的という表現でも追いつかないくらいの無秩序、しかし、どこか底辺に独自のルールが存在していて、そこにバラバラな音の片鱗に調和を与えています。アナーキーな
音楽、パンクって本来こんな
音楽の事だと思います。生半可な知性など即座に吹き飛ばしてしまうくらいの破壊力を持っています。
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