2011年のアルバムで、この後リミックス作品は出ますが、オリジナルアルバムとしては最新作になります。歌い方がウィスパー系になって、日本のインディーズっぽい雰囲気になっています。このアレンジでソウル系だったから個性的だと思っていましたが、日本で活動する事で日本に感化されてしまったのか、英語の発音はもちろん良いのですが、わざと日本人が歌っているようなアクセントになっているような気がします。
1. Balloon
2. Swimmer
3. Sleep
4. Seesaw
5. Words Flutter
6. Pink Gloom
7. Waltz
8. Lullabye
9. Snow
10. Gone
11. Seesaw (Dntel Mix)
12. Sleep (Her Space Holiday's Far Away Friends Mix)
アコースティック楽器の生演奏が入っていたり、フォークトロニカの色合いが出てきています。電子音も多めなのでエレクトロニカの方が強いとも思いますが、この頃はフォークトロニカ全盛期ですから、アコースティック楽器の音色は外せません。前作はアレンジに関係なく心地よく歌い上げていましたので、そういう意味では新しかったと思います。今作ではアレンジに合わせたフレージングを並べたような歌い方になっているので、
音楽的にはまとまっていると思いますが、新しさが失われているように感じます。
この手のサウンドは多いのです。特に日本のインディーズでは多いですし、それに影響を受けた海外のアーティストも沢山います。だから前作の方が差別化が出来ていたと思います。
音楽的には完成度は上がっているとも思えますが、彼女の歌唱力が十分に活かされていないようにも感じますし、自分を殺す事なく、自分の強みをどんどんプッシュした方が良い結果が出ると思います。これ以降作品を作っていませんから、そこらへんの道筋が自分では見えていなかったのかもしれません。
Balloon