2009年の作品でスモール・セイルズというバンドに在籍しながらもソロ活動も行なっている男性、Ethan Roseとのコラボレート作品になっています。デジタルトリートメントされた幻想的なEthan RoseのサウンドメイキングにLaura Gibsonのボーカルが加わるといった内容になっています。
1. Introduction
2. Old Waters
3. Younger
4. Leaving, Believing
5. Sun
6. Boreas Borealis
7. Glocken
8. O Frailty
9. Tall Grass, Dark Star
アレンジ次第でいかようにもなれるLaura Gibsonの歌は、エレクトロニクスサイケなサウンドでもその存在感を示せるということが証明されました。フィールドレコーディング、エフェクティヴなサウンドトリートメント、しかし、歪んだ音は少なく、オーガニックな音源が散りばめられ、抽象的なアシッドハウスのようなサウンドに、Laura Gibsonの素朴な歌声が見事に溶け込んでいます。
それだけ音素材も彼女の歌声に共鳴出来るようなものが使われていると言えるでしょう。つまり、二人のコラボレートが生み出した化学反応がしっかり結果となって現れているのです。Laura Gibsonにとっては貴重な経験になったと思います。Ethan Roseにとっても彼女がもたらしたインスピレーションは大きな刺激となったはずです。そんな瑞々しさが詰まった作品に仕上がっています。
Introduction" & "Old Waters