2011年のアルバムで現在までの最新作になります。Brian Penickが加わりトリオ編成になりました。これにより充実したサウンドメイキングになると思いきや、どちらかというと落ち着いた感じの作風になり、エレクトロニカなプログラミングの部分が増えています。ポップな曲作りは相変わらず素晴らしいのですが、やんちゃな感じから大人の応対みたいになり、個性は後退したようにも感じます。
1. Run Down The Day
2. Coyote Song
3. Ethel
4. Hey Exponent
5. Verb Noun
6. Nomenclature
7. Flooded
8. Tired Enough To Dive
9. I Am The Conductor
10. Flintlock Fire
アコースティックな演奏にデジタルサウンドというフォークトロニカのスタイルに変わりはありませんが、落ち着いた事により普通感が増したように感じます。悪い事では無いと思いますが、これ以降作品がリリースされていない現状を考えると、このトリオ編成は成功だったのかどうか疑問が残ります。二人でやっていた頃の方が面白かったと思われてはいけないと思います。三人になった事によるプラスな部分があまり伝わってきません。
音楽 界全体に言える事かもしれませんが、デジタルとアナログという2分類に分けるだけでは無く、第三の何かが必要な時期なのかもしれません。デジタルとアナログの融合なんてもはや当たり前の時代ですから、それ以外の部分での特徴って何だろうと思います。PC媒体での制作をしていればどうしてもデジタル編集になってしまいます。卓に落とし込んでアナログな雰囲気を出そうとしても、そういうサウンドも少ない訳ではありません。いい加減パソコン便利、スマホ便利という考えの先に行かなければいけない時期だと思います。ちょっと最近のデジタル社会にも飽きてきました。
Run Down The Day
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