2012年のアルバムで現在までの最新作になっています。今回は鳥がテーマになっています。アルバムタイトルからすると、鳥がいかにして人間になっていくかの学校に通っているようです。古典楽器も使っていますが、ロック色、ハウス色が強くなってポップになっています。デジタルサウンドが強くなってくるとビョークを思わせるような歌い方に聴こえますが、ビョークよりはパワフルな歌い方だと思います。
1. Red Kite (Prelude)
2. Gull
3. Sparrow
4. Magpie
5. Crow
6. Dove
7. Hummingbird
売れる為にはポップ、ロック寄りになった方がいいと判断したのか、かなり一般寄りになってきましたが、そうなると彼女の存在意義が疑問視されてきますので、この後の作品が続かなくなったのでしょうか。まだまだ出来る人だと思います。もういい加減才能のある人は商業ラインを無視して
音楽活動してもいいじゃ無いかと思います。私も個人的にはレコード会社に認められなければ世間にも認められないと思っていましたが、そのレコード会社からリリースされる作品のつまらななさに、レコード会社の信頼は崩れ落ち、レーベル契約云々は重要では無くなっています。
音を楽しむのが
音楽ですから、自分が楽しいと思う
音楽を正直に表現するのが一番だと思います。独りよがりにならない為にもオーディエンスの反応はチェックするべきだとは思いますが、その反応に合わせ過ぎるとつまらないものになってしまいます。それが現在の
音楽シーンが陥った最悪のジレンマだと思っています。売れる
音楽を作らないと食っていけない。だからといって垂れ流しの
音楽を作っても意味がありません。そういう意味でも彼女にとって挑戦となる作品になっていますが、この続きを生み出さないとこの作品の意味も薄れていくと思います。
Red Kite (Prelude)