2001年のアルバムです。初期の頃のシングルと限定盤にのみ入っていた曲をまとめた作品になっています。シングル盤だからなのか、若気の至りなのか、アルバム収録曲に比べると動きが沢山あります。シューゲイザーぽいノイズやテクノっぽい雰囲気もあり、こういう作風も出来た上でのアルバム作品のような曲も作っていた事がわかります。
1. A Tiding
2. The Whisper
3. Rainhas Des Abelhas
4. Rumoresk
5. Sond The Sequel
6. Iraq
7. Tractus Locomotorius
8. Shedur
9. Untitled
朗読やフィールドレコーディング、ラジオから抜粋、などわかり易い素材によるアブストラクトな作風。これも現代
音楽的でありますが、動きがある分退屈しません。シングルにはそういう曲を選んでいた事が分かります。こういう事も出来るのなら、アルバムではもっと壮大な事を出来ると思いますが、そうしないのはやはり変わり者だからなのか。
エフェクト処理もあからさまだし、アルバムに比べると分かりやすくポップだと思います。一つ気づいたことは、いくらDATに納めた音源でもモノで録音しているという事ですね。だからこのアナログ感が生まれているのだと思います。意図してやっているのか、録音マイクは一本しか持っていないのか、90年代にしてはアナクロな事をやっています。
The Whisper