2016年の作品で現在までの最新作になります。コーラスのループとアコースティック楽器のループを組み合わせたネオクラシカルな作品になっています。音響派ではありますが、アンビエントにはなっていません。ゆったりとはしていますが、普通に曲を演奏しているからです。しかし、一つ一つの音にはしっかりとした音響処理がされています。
1. St. Apolonia
2. Nebula
3. Beached
4. Same
5. Wist
6. Big Hollow
7. Heading Home
8. Someway
9. See, Know
チェロとドラムは生演奏ですが、後はサンプリングのようです。コーラスに少しばかりの歌詞がついているようですが、あまり言葉は重要ではないようです。残響音をたっぷりつけていますが、アンビエント作品にするつもりは無いようです。自分の
音楽を突き詰めていったら、最初はアンビエントっぽかったけれども、違う方向になっていっています。
ポップスにあるような短い小節感覚はないようで、クラシックのような、教会
音楽のようなゆるやかな感覚で
音楽を作っています。しかし、クラシックでも教会
音楽でも無いデジタルミュージックなのです。この不思議な感覚こそが彼女の
音楽の特徴であり、他に類を見ない
音楽を作り出しています。まだ3枚目なので音の組み合わせも新鮮に聴こえますが、そろそろ違う音源も入れないときついかもしれません。それだけまだまだ可能性を秘めているという事であります。
St. Apolonia