2008年の作品です。カセットやビニール盤でリリースされていたものですが、現在はダウンロード販売もされています。デュオで始まったグループですが、メンバーも増えてきて、演奏される楽器の種類も増えています。ですからもっと
音楽的なアレンジも出来ますが、それぞれのメンバーにも即興演奏を強いています。
1. Scealp Solais
2. The Arboreal Observatory
3. For Alice Coltrane
4. Guthanna Sa Dorchadas
5. The Black Lighthouse
これまでは無かった鍵盤楽器、ピアノなどが加わる事で印象が全く違ってきます。フィールドレコーディングも交えて、ローファイな感じが無くなり、録音状態も良くなっています。フリージャズのように絡み合う演奏、演奏だけでも成り立つのに、エフェクティヴな効果音を加えたり、エレクトリックな演出にも躊躇がありません。
例えば60年代の作品と70年代の作品では音が全く違います。それはレコーダーのトラック数が大幅に増えた事により、音の粒立ちが潰れる事なく鮮明になったからです。それだけの違いが、これまでの作品とは違っています。それによりオカルティックな雰囲気は薄らいでいます。音を良くする事で失うものもあるのです。デジタル環境でもサンプリングレートを高める事で、より実音に近い再現が可能になっていますが、CDやMP3に圧縮する事で、それは失われます。ハイレゾとかも出ていますが、まだまだ音質は高められますが、まだ環境が整っていません。しかし、高めれば高めるほど粗も見えてきます。4K、8Kに耐えられる素肌を持っている女優がどれほどいるのか、という問題に似ています。あえて音を粗くする演出も時には必要悪だと思います。
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