カナダのミュージシャンSandro Perriの2007年の正式なファーストアルバムです。エレクトロニカをやっていた一人プロジェクトのPolmo Polpoの曲をカバーしたPlays Polmo Polpoを2006年に出していますが、この名義での最初のオリジナルアルバムになります。エレクトロニカ時代とは打って変わって、バンド編成によるポップフォークな内容になっています。
1. Family Tree
2. City Of Museums
3. Double Suicide
4. The Drums
5. Everybody's Talkin'
6. The Mime
7. You're The One
8. White Flag Blues
9. Love Is Real
10. Mirror Tree
エレクトロニカからシンガーソングライターに変身。自分で歌ってみたくなったようです。A.O.R.のように洗練されたフォークスタイルのポップソングになっています。ブラジリアンポップな雰囲気もあります。トロピカリアほど実験的ではありません。ティンパンアレイのような洗練されたフォークカントリースタイル。フォークライクなバンド編成でソウルやボサノヴァ系、ハワイアンの要素を取り入れ、ポップに歌い上げています。
少しばかりシンセサイザーも使用していますが、ほぼテクノを感じさせない歌モノになっています。流行のポップさではありません、懐かしい感じもしますが、とても新しい感覚を感じます。様々な要素が混じり合っていますが、とても良心的な歌で癒されます。ディランの崩したような歌い方を洗練させた感じです。70年代にはこうしたA.O.R.スタイルの曲がありましたが、ここまではっきりと明確にスタイリッシュにまとめ上げているのは無かったと思います。エレクトロニカまでやっていた人のフォークソングは最新鋭の感覚に溢れています。そしておしゃれです。
Family Tree
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