2008年のアルバムです。又々作風が変わった感じがします。ロック的、ポップス的な演奏になっているという印象で始まりますが、やがてそれはスパニッシュだったという認識に変わっていきます。クラシカルなギタープレイだったのがスパニッシュギターに変貌しているのです。ガットギターを活かすという意味においては間違いはありません。
1. Penny Black
2. Ornithopter
3. Konichiwa
4. Quotidian Debris
5. The Winter Arcade
6. Skating Couple
7. 20th Century Artillery
8. Prince August
9. Toy Winds
今回は電子音もサンプラーもバランスよく使われています。リズムが加わることによって、スパニッシュの印象が益々強くなっていきます。それがとてもロック的な印象を与えています。フラメンコは英語に直せばフュージョンですから、とてもロック的な
音楽 なのが良くわかります。ハードロックにもフラメンコの奏法を用いたプレイも多い事から、ロック的な印象を与えられて聴こえます。
ある意味ロックにも精通していなければ、このようなアレンジは生み出せないでしょうが、フラメンコにもっと現代的なアレンジを融合させていけばロックになっていくのです。デジタル系のサウンドでフラメンコのリズムを作るというのも斬新ですし、スペインにおいても、ここまでかっこいいアレンジのスパニッシュロックは無いと思います。
Penny Black
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